新しくなった夜勤者健診とは

実は法律は変わってません。

しかし今年に入って夜勤者健診が充実したと感じる人は多いと思います。これは法律の解釈が功であるよという通達が出たことに関係しており、本来あるべき解釈に矯正されたことが関係しています。

深夜業に従事している方というのは珍しいものでも何でもありません。様々な業種で深夜業というものが存在しており、定義もしっかりしていますので非常にわかりやすい仕組みで成り立っています。

ちなみに深夜業というのは、

日本の労働基準法において「深夜の時間帯」とは、午後10時から午前5時までの間

(労働基準法第37条4項、第61条1項・2項)

とされています。

この時間帯に少しでも仕事が発生しているのであれば、それは夜勤に従事しているとみなされます。それが極めてたまにであれば良いのですが、常態としてそのような業務が発生する場合には深夜業健診というものを受けなければなりません。

夜勤というのは身体への負担が大きいと言われており、丁寧な健康診断を行うことで健康管理に努めることが求められています。しかしながら2017年まではこの夜勤者健診は非常にシンプルな内容で良しとされてきた慣習があり、採血も心電図も胸部X線撮影もなく、単に身体計測と血圧、そして視力聴力と尿検査程度を確認するような内容のものが一般的でした。

法律に書かれていることを解釈した結果がこのシンプルな健診だったわけですが、その解釈は適切ではないという判断が通達という形で広く知ら閉められました。中には全く困らない会社もありますが、健康診断は法に反しない最低限度で十分と考えている企業はかなり多く、夜勤者健診程度は簡単に済ませてしまっている場合も多かったのです。

しかし現在では定期健診と同じ内容を実施することを前提にしています。身体に影響のある胸部X線撮影だけは不要になることもありますが、原則として定期健診の検査項目を機械的に削減することなくしっかりと実施することを強く求められるようになりました。

そんなわけで、現在まともな会社さんでは夜勤者健診に対して検査項目の充実を図っています。健康管理のためにはしっかりとした検査を受けたほうが良いのは当たり前であり、特に大きな問題にはなっていません。

最近は過重労働で大きな事故を起こしたりしてしまうと、使用者側の責任もかなり大きくなってきました。これまではあまり気にしなくても済んでいたことが、安全性の確保のためには注意深く観察して先手を打っていかなくてはならない状況になるのかもしれません。

今回の件は法律が変わったわけでも何でもありませんが、大きな影響を社会に及ぼすことも十分に考えられます。

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