健診機関は理想の職場たり得るか

転職してきた方が、健診業界は恵まれていると言いました。

私としても思い当たることはありますし、事実としてそういう側面はあると思います。医療の現場の中でも目立たない存在だったのはすでに過去の物であり、それなりに人気が出てきているのも事実です。私自身も将来性を感じて就職した人間の一人なんだろうと思います。

これからも、今現在も就職を検討している人のために良い面と悪い面をまとめてみましょうか。

健診業界のメリットとは

これをざっと考えてみるといくつか思い当たります。

*法律によって需要が創出されている

これです。全ての労働者は法律に基づいて毎年の健康診断を義務付けられています。要するにやりたくなくてもやらなければなりません。法的に罰則も存在しており、実施しなければならないという行政からの圧力があります。その受け皿となる健診機関は毎年一定の需要を期待することが出来ます。要するに一般企業の標準に比べて安定性が抜群と言うことです。

*保険点数の影響をほぼ受けない

健康保険証を使う一般診療では定められた金額しか請求することが出来ません。しかし健康診断では自由に価格設定することが出来ますので競争の余地が残ります。業務の効率化により価格を下げることが出来れば競争力を高めることが出来ます。

*お金で買えない健康を扱う業界

健診だけではなく、人間ドックと言う将来の健康に投資するというニーズを取り込めます。老若男女問わずに需要があり、健康保険組合などの制度のサポートも受けられます。

私も就職を決める際に医療機関を考えていましたが、将来性を考えて健診・人間ドックの世界を選択したのはこの辺りの事情によるものです。

健診業界のデメリットとは

一方、こちらもいくつか思い浮かびます。

*競争が激しい世界

この10年でどれだけ増えたか計り知れません。大手の健診機関の数はそう変わりませんが、中堅以下の数は膨大です。大資本で開発をするケースもありますので仕事の需要は安定していますが、獲得の努力を怠ると滅びます。要するに限られたパイを奪い合う業界ですね。

正直言って怖いのは一般企業が経営する健診機関です。全てとは言いませんが医師の経営は良いものを作れば集まってくるという認識のものが多いような気がするのですが、積極的に獲得を目指して市場を荒らす新興の健診機関が怖いですね。まぁ、ユーザーにとっては嬉しい変化かもしれませんけどね。

*人材育成が弱い

私自身も例外ではありませんが、健診機関は医療技術者の育成には向いていないと思います。限られた範囲の業務を延々と繰り返すだけですし、自分から望んで学ばないと新しい知識も技術も身に付きません。健診機関で何年働いても病院では即戦力にはなれないような気もします。

勿論、この業界に特化した専門家として成長することもできるとは思いますが、個人的に新卒をお勧めしたくない感じはあります。この辺りは人それぞれの感じ方だと思いますけどね。

結論としてはトータルで考えれば恵まれていると思います。医師を除けばそんなに待遇の良い業界ではありませんが、比較的恵まれた環境ではあるのだろうなと思います。

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