健康診断は制度に甘えていないか?

法律に守られるのが良いとは限らない

健康診断は法律によって守られているサービスという側面があります。守られているというのが正しい表現かはわかりませんが、安全衛生法によって絶対に実施しなくてはならない義務というものがありますので需要が失われることがありません。この点がものづくりと大きく違うところです。

そのためやりたくなくてもやらなければならないという状況が発生しており、サービス品質よりもコスト重視の会社も出てくるという状況になっています。これは質が悪いサービスでも売れるしそれで良いというかタッチになってしまうのです。

あんまりこういういい方は良くありませんが、質が悪いというのは以下のような内容を差しています。

*医師の診察が1分もない

*血液検査が必要最低限(健康管理上は不足としか言えない)

*胸部X線の意図的な中止(中止を指示するように医師に指示する)

*専門医師以外の読影

法的に違反はしていないものの、しっかりとした健康診断をしているとはいいがたい内容の会社もあるにはあります。

これは医療機関側の落ち度がある一方で、コストダウンのためなら何でも要求してくる依頼側の会社の意識の問題もあると思っています。そうしないと医療機関を変えると平気で言ってくる場合もありますのでサービス提供側としては法律の求めるところを引き合いに出しながら説得していくという形になるでしょう。

だからと言って、サービスの品質を高める努力をしなくてよいかというとそうではないと思っています。今でこそ安全衛生法によって義務付けられている健康診断ですが、かなり古い規則に縛られていますのでいつかどこかで見直しの流れが来るでしょう。健康診断を提供する医療機関もいつか来る流れに備えなければなりません。

一般的な健康診断を受ける場合、およそ5000~10000円程度の費用が必要になります。もしも健康診断実施の義務がなくなったときにこの金額を支払ってでも受けたいかということを意識しておかなければならないでしょう。この金額があれば本当に色々なことが出来ます。

まだまだ健診機関の代わりにはなりませんが、自分でできる検査法の開発も進んでおり、いずれきっかけがあれば必ずしも健診機関で健康診断を受けなくても良い日が来るかもしれません。そんな時に選んでもらえるような努力をしておかなければいけないと思っています。

人間ドックはその答えの一つなのでしょうね。しかし海外では人間ドックのような予防医学的な試みに否定的な国も少なくないことが知られており、今の流れが永遠に続くわけではないということを意識しておくべきだと思っています。

そうでないとよい仕組みは育ちませんよね。

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