ストレスチェックは進化しないのか

これって20年近く前の研究成果なんですって。

実は知っていましたが、近年話題になっているストレスチェックで標準的に活用されている「職業性ストレス簡易調査票」と言うものは、結構な歴史を持っている質問紙法による調査です。知っている人は知っている歴史のあるツールなんです。

より正確には労働省の委託研究として平成7年から11年にかけて、今話題の東京医科大で行われた研究成果です。この頃に20000人以上を対象に行った調査で作り上げたのが、現在ストレスチェックで標準的に使われている調査票の原型なのです。

個人的にはよくできているものだと感じますし、産業の現場で活用されている質問紙法の中でこれだけの実績があるものは他にありません。そのため結構な価値のあるものだと思っています。

しかしね、ストレスチェックも3年目となると完全に飽きが来ています。毎年おんなじ検査をして何の意味があるんだと怒りだす方がいます。実は同じ検査をした方が意味があると言えるのですが、一般の方にはなかなか理解しがたいものがあるかもしれません。

探してみると新しいストレスチェックの形として様々な新作が用意されているのですが、どれも普及には程遠い状況です。熱意のある団体が独自に作ったものをいくつも見てきましたが、どれも素晴らしいものではあります。しかしながら圧倒的に負けているのが知名度と利便性ですね。公式が存在している以上、それ以外のツールを使用することによるデメリットは無視できません。

例えば比較対象となるデータの不足は大きなデメリットになります。自社内の経年変化を見るだけなら問題ないですが、他と比べたいと思った場合に何もないというのが新しい検査の特徴です。

その点ストレスチェック(職業性ストレス簡易調査票)は知名度が高く広く普及していますので比較しやすいというメリットがありますね。私はこの様な状況にありますので公式と同じストレスチェックで十分だと考えている人間です。結局は自分の経年変化を感じることが最も大切であると思いますし、会社としても現在の状況がどう変化していったのかが必要な情報だと思います。ですので飽きたから新しい検査を、というのはあまり賢い意見ではありません。

確かに代り映えしないというのがマイナス要因かもしれませんが、経年変化を比較したいのであれば同じ検査を継続するのが最も有効な方法です。集団分析と言う職場改善のためのツールがありますが、それを有効活用するためにはやはり同じことを継続することが大切なのだと思いますよ。

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