人間ドック学会基準に合わせてね、というご要望

そんなのもあります。

私の勤め先は人間ドック学会の公表した新基準への対応についてはまだ行っておりません。このままいけば2019年の4月に新基準に移行するかなと言う状況ですが、中々思うように進まないのは医師の意見がまとまらない部分もあるのかもしれません。

一般の方の中には学会が基準を示しているならそれに従っておけばよいのではないかと言う意見があるようですが、私も実のところそう思います。そうしておけば基準についての説明責任は外においておけるので一医療機関としてはやりやすいと思うのですが、医師には医師のこだわりと言うものがありますのでなかなかそうもいかないのです。

基本的には専門の学会が広く意見を集めて作った新基準なのですから従っておくべきなのだと思うのですが、主に以下の点で引っかかるようですね。

例えば、

視力0.6以下はD判定(要医療・要再検)

これには結構な抵抗があります。

0.6以下の視力で生活している方は結構います。私自身もそうなのでよくわかるのですが、これでD判定になってしまうと色々と面倒なんです。この判定が付くことによってデメリットが生じる人も多く、クレームの山になるというのがちょっと前のお話です。確かに・・目がちょっと悪いだけで病院に行けと言う指示が出たり業務停止は厳しい気がしますね。

他にも、

聴力40デシベルで聞こえない場合はD判定(要医療・要再検)

これも厳しいと不評でした。

そんなわけで私の職場ではこれまでも視力と超量に関してはD判定を作っておりません。他の健診機関を見てみると対応はまちまちですね。私たちと同じ考え方の健診機関もあれば、人間ドック学会の基準通りの健診機関もありました。いずれにしても色々な考え方があるようです。

この様に結構人間ドック学会の基準には反対意見も根強いのですが、今年に入ってから人間ドック学会の2018年の基準に合わせて欲しいという要望が散見されるようになってきました。これまでにもあったのかもしれませんが、人間ドック学会の標準に合わせてねと言われることがあるようです。

色々な考え方があってまとまらなかった基準の世界ですが、本当は同じ結果に対して異なる判断が下るというのは望ましいことではないと思います。トータルで判断すべきことですから機械的に判断するというのもどうなのかと言う意見はありますが、まとめるにはそういうものだと受け入れてもらうしかないですよね。

欲を言えば医学会同士の連携が今よりもしっかりとあり、基準や判断の方法については一枚岩であれば良いのですが・・。勿論、本来は一人一人の状態を見るべきだとは思いますけどね。そんなことをしていたら時間がいくらあっても足りません。

この関連分野にご興味があればこちらもどうぞ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする