医療の現場の人材確保と業者について

医療系人材を扱う業者は数多くありますが・・

私はあまり好きではありません。業界に必要で潤滑油になっている側面があるものの、人材の流動性を高めて利益を吸い取っているような気もするからです。

どの医療機関も人材確保には苦労をしているようで求人は常に出しっぱなしと言う状況もあるのですが、そういった情報を見ると「人材紹介会社」という業者から連絡が入ることがあるようです。

この人材紹介会社は、即戦力になりうる人材の中で就職を希望している人材を紹介してくれるのです。派遣ではなく求職者を紹介してくれますので人材募集側からすれば優秀な人材を紹介してくれる非常に魅力的なサービスのように感じます。少なくとも私はそう感じていました。

しかし、私の勤め先では2~3件ほどこの種のサービスを利用した以降は全てお断りしているというのが実情です。全てがそうとは言いませんが、私の職場では上手く行かなかったからなのです。

まず、この種の紹介サービスの手数料は想定年収の20%と言うケースが目立ちます。つまり仮に年収1000万の医師を紹介で採用した場合、200万円を業者に支払うことになります。優秀な医師がその手数料で確保できるなら安いと考えたのは間違いではありませんが、その医師が定着することを前提に物事を考えたのが間違いでした。

私の職場のケースでは紹介業者からかなり優秀な経歴の医師を紹介してもらい、採用して手数料を支払ったにもかかわらず、多くの引継ぎを完了してこれからと言う時期に退職をすることになったことがありました。紹介業者の場合、業者ごとに契約内容は異なりますが、3か月程度を保証期間としているケースが少なくありません。採用したにもかかわらず短期間で退職した場合は手数料を変換するという仕組みです。

最初のケースでは3か月を経過してから一方的に退職の意向が出てきましたので非常に大きな問題になりました。手数料は戻ってこず、引き継いだ仕事も放置されまたも同然でした。採用担当者は当然の様に責められましたし、紹介業者にもかなり大きなクレームを出すことになりました。この様なケースを経験したので私の職場ではそれ以降は利用を検討することすらなくなりました。門前払いです。

この人材紹介の仕組みは紹介した人材がどんどん転職を繰り返すことで利益が生まれるビジネスモデルですので、そもそも長期間定着するよりも一定期間で退職して別の職場を変えてくれた方が本人にも人材会社にもメリットがあるのです。転職お祝い金の存在がその仕組みを成り立たせてくれます。

多分に偏見があるかもしれませんが、看護師などのコメディカルを含めて人材紹介会社の紹介人材が1年以上定着したケースがないという事情があるため、私の知る限り今後利用することは無いと言えるでしょう。こうして医療業界から人材業界に流れるお金は少なくありません。これらの負担は結局医療とそれを利用する側に付加されます。

人材会社が提供している転職お祝い金の仕組みを知るまでは職場環境の問題もあるかと考えていましたが、最近では転職を推奨することで医療業界から資金を吸収する業界であるような気がして多少警戒をしています。

ただまぁ、スポットの紹介はかなり助かっているのは事実なんですけどね・・。

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