職場で扱う有害物質と健康診断

職場に危険なものありませんか?

いわゆる特殊健診と呼ばれるものの中には、法律によって健康診断をすることを義務付けているケースがいくらかあります。私はてっきり全ての有害物質に対して健康診断が義務付けられているのだと思っていたのですが、実際のところはそうではないようです。

世の中には無数の化学薬品や有害物質が存在していますが、その中で健康診断による管理が法律によって義務付けられているものはほんの一部なのです。そしてその大半は診察によって判断される程度のもので、客観的な指標である血液検査や尿検査などの対処物を伴わないものも多いというのを知っていますでしょうか。

勿論、全ての有害物質に対して得意的な反応をすることが証明されている検査方法が確立されているわけではありませんので、特殊健診と言っても特徴的な症状の有無を医師の診察の中で判断するしかないというのが実情なのです。

有機溶剤などの健診の場合は、トルエンやキシレンのように代謝物(要するに尿)を採って測定するものもあれば、尿たんぱくの検出と問診、診察だけで判断する仕組みのものがあります。血液検査を伴うものもありますが、大半は尿蛋白しか検査をせず、医師による有機溶剤による影響がないかの侵奪による判断しか行われていません。

この有機溶剤なんかは多くの企業で使うことがあるものですが、その取扱いに関しては結構杜撰な場合があったりするようです。私はたまたま医師の指導を聞いたことがあるのですが、その場で医師は「とにかく有機溶剤は触らないのが基本であり、素手で触れてはいけない」と力説していました。

まぁ、理系の研究をしていた人なら多少危険な薬品に意図せず触ってしまったことがあるくらいはあるのではないかと思いますが、それだけでどうにかなるわけではありません。しかしながらその感覚で仕事に従事しており、その感覚を後進が引き継いでしまうというのは望ましいことではないのは当然のことでしょう。

また、健診を必要としない薬品も数多くあるのですが、だからと言って危険性が低いわけではありません。最近もMOCAという化学物質を巡る膀胱がんの報道がありましたが、厚生労働省ではすでに平成29年の段階で法改正を行っています。

MOCA等(3.3ジクロロ4.4ジアミノジフェニルメタン)

若い頃は毎年のように変更になる安全衛生法が面倒で厄介な法律と思っていましたが、安全管理のためには毎年のように更新する必要があったということなのでしょうね。

ここまでやっても全てのリスクに対して法律がカバーできているわけではありません。特殊な薬品を扱う仕事をしている方は、一人一人が意識を高く持って仕事をするしかないのが実情ですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする