これからの健康診断の問診談義

問診と言っても色々ありますよね。

健康診断を受ける人すべてが実施するものもあれば、特定の検査を行う場合に必要な人だけに行う問診と言うものもあります。これらは検査を行うに当たって必要な情報を得たり、検査の目的を明確にするために用いられる情報収集の手法の一つです。

事務方の人に言わせれば結果に影響する現在治療中の病気の情報の他、特定健診制度で必要になる問診項目さえあれば後は何でもいいなんていう意見もあります。実際のところ、必要不可欠な内容と言うものは明確に限られており、それ以外は医療の質を高めるためのものであるというのが現実です。

そんな中、私の職場では保健指導を行うスタッフを中心として問診情報を充実したものに変えていくという計画が立ちあげられています。問診を充実させる一つの理由としては、より有効な指導実践のために必要な情報を系統的に取り入れようとするものであると言えます。結構熱意をもって発言をする背景には、現状の問診情報の貧弱さと言うものがあるのです。

例えば保健師は指導を行うに当たって治療中の病気があればどのような治療、薬物療法を行っているか、いないかは重要なテーマとなります。それらの情報を効率的に取得できるように取り計らいたいというのが現実なのです。この論理は内部では説得力を持って議論されていました。良い医療のためには良い情報収集のツールが必要であるというのはわかりやすいものだったのです。

一方で実際に健康診断を受ける側からすると充実している問診は時として面倒なものでしかないこともあります。書くのに時間がかかるということにフラストレーションを抱えてしまう人も少なくありません。そのため充実したボリュームのある問診こそ重要であると考える必要はないのです。丁度良いバランスを満たした問診と言うものが存在していると考えて、適切な内容になるように追及していくのが良いでしょう。

例えば何かしらの病気に対して治療中であるという情報は非常に重要です。もしもある検査結果が悪かったとしても、すでに自覚していて治療中の場合などには緊急性の高いものではなくなるでしょう。

この様な重要な情報に限って収集するようにすれば、現在の様に同じ質問を何度も繰り返し聞く必要もなくなるでしょう。私の職場でも、使いこなせない豊富な量の問診も良い仕組みを考えてすっきりとさせようという動きがありました。しかしながらどこも苦労しているテーマのようです。

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