検査における定性と定量について

定性と定量ってわかりますか?

これは検査の結果の種類の事なのですが、新人さんに説明をするときに少し面倒な思いとすることが多い項目の一つです。

私が説明をする場合、尿検査を題材に説明をすることが多いですね。健康診断や人間ドックで尿検査を受けた場合、その結果は(-)や(+)などの形で通知される場合が殆どでしょう。この様に陰性か陽性かで結果を作る場合に定性試験と呼ばれることになります。

最近ではより正確な検査結果を提供するという目的のもとで定性試験よりも定量試験での結果報告にシフトしていく傾向があるそうなのですが、健康診断や人間ドックの現場ではどちらかと言うと定性での結果報告が多い傾向がありますね。

何でそんなことになっているかと言うと、単純にわかりやすいからでしょう。下手に数字で表現するよりも(-)とか(+)のように表現をすれば感覚的に理解することが出来るからです。

尿検査で一般的なのは尿糖、尿たんぱくの他に尿潜血やウロビリノーゲンの4項目である場合が多いです。それら全ては定性で表現されて報告されることが多いのです。基本的に正常は(-)であり、それ以外は注意が必要と言う仕組みなので分かりやすいというのが理由なのかもしれませんね。(ウロビリノーゲンは(±)が正常)

勿論、特殊な検診においては尿糖などを定量で表現することもあります。この場合には数値で結果を出すことになるでしょう。しかし、だからと言って検査方法が違うわけではありません・・・と言いたいところですが、尿検査については試験紙でチェックしますので目視での判定をします。これは本当の意味での定性ですね。

血液検査にも定性での報告形式があるのですが、こちらの場合はしっかりと検査をしたうえで、一定の基準をもとに陰性(-)と陽性(+)に分ける仕組みが採用されているケースがほとんどです。その意味では定量で測定したデータを定性で表現しているだけであり、実質的には同じ検査をしているとも言えるでしょう。

現に定性データで結果をもらった後で検査センターに詳細な数値を要求すると出てきます。つまりはそういう仕組みであると言えます。(目視で行う尿検査を除く)

要するに見た目の問題なのですが、最近ではどちらの要請もあって面倒なことになっています。医療の分野は様々な要素が変化していくものであるということがわかってはいるのですが、どっちかで統一した方がいいような気もしています。結構面倒なんですよね、説明をするのも・・。

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