一般企業における医療従事者の立場

会社から距離があるほど先生になります。

一般企業にいる医療の専門家の立ち位置を見るとそんな風に思うことが少なくありません。どんな人でも、どんな専門でも医療の専門職は会社の枠組みの外にいる方がステータスが高く扱われる傾向があるようです。

勿論、身内になったときの評価こそ本来の評価なのだとは思いますが、医療機関から一般企業に移っていった若い専門家ほどそのギャップに驚いているようです。

例えば最近では中堅どころの一般企業でも医療専門職を何らかの目的で雇用するということが増えてきています。これらの企業は公募で人選が出来るようなノウハウを持っているわけではありませんので、誰かの紹介やつてで知り合いとなったのちに雇用されるケースも少なくないようです。しかしながら入る前と後で扱いが変わるということもあって戸惑ったりするのだそうです。

私は現在医療機関の所属であり、一般企業にかかわる際もあくまで医療機関の人間としてかかわることになりますので、その扱いはそれほど悪くないものです。距離があって評価することが出来ない関係性ですのでとりあえず高めに扱ってくれます。大勢を集めて話をするときなども、一応先生扱いです。

しかしながらそれが身内ともなれば如何に専門家であっても会社の序列があって、それに応じた扱いになるものでしょう。これはどこでもある程度共通した認識のようです。ここで勘違いをしないようにしないといけませんね。

実は医師であってもそんな傾向はあるようです。企業によっても担当者によっても違うのだとは思いますが、医師に対しても言いたいことは言うスタッフは増えてきています。ここで言う医師というのはやはり産業医なのですが、産業医に対して率直な意見を言う一般企業のスタッフが増えてきていると感じます。

ある程度距離があって余り姿を見せないのであれば適切な関係が維持される場合もありますが、近すぎるとそうでもないんです。どちらの関係性がより健全なのか、良い結果になるのかはわかりませんが、一般企業においては外部の人間としてかかわっていた方が色々とやりやすかったりもしますね。

ちなみに中堅どころではなく大企業になると部署として医療専門職で構成されるチームがあることもあります。そのようなケースにおいては比較的医療従事者として見られるようです。本当の意味で仲間に慣れているのかは会社の風土にもよると思いますが、一般企業で働く医療専門職の方々の話を聞くと、医療機関とはまた違った組織の難しさというものを感じます。

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