個人情報の保護はそんなに重要なのか

個人情報の管理は大切ですけれど・・・

それでも個人情報の保護よりも優先すべき事態と言うものがあるような気がしてなりません。どこかの研修で聞いた話なのですが、世界的に見ても日本の個人情報保護に関する考え方は厳しいものがあるようです。プライバシーマークやISMSのような外部認証を取得して信頼度を上げようとしている会社も多いことからも分かるように、そういった社会なのだと思います。

しかしながらその要求事項を見ていくと非常に細かいうえに面倒な話でいっぱいであることが分かるのであまり良い気分はしません。個人情報の保護は確かに大切なことではありますが、それよりも大事な話がある時に個人情報の保護が足を引っ張ってしまうことになりはしないか・・という疑問です。

私はどちらかと言うと現在の日本の個人情報意識は行き過ぎている部分もあると思っていますので社会の停滞につながりかねない危険な状態だとも思っています。あれだけお金と手間をかけて対応してきたマイナンバー制度も、先日報道があったように安易に中国に丸投げしている業者が一つあれば意味のないものになってしまうということを目の当たりにして少しは変わると良いのですが・・。

何はともあれ、健診業界においても個人情報の管理は厳しいものがあります。とにかく扱う情報全てが個人情報であり、間違いがあってはいけません。それでも一つ一つ慎重に行っていればよかったのですが、ストレスチェックが始まったあたりからおかしな空気になってきました。

ご存知の方も多いかもしれませんが、ストレスチェックの結果はまず本人が確認をして、職場への提供に同意をしなければ会社は情報を取得することが出来ません。実施する義務があるのに知る権利はないのです。これは今のところストレスチェックだけにとどまっていますが、もしこれが健康診断にも適用されたらどうなるのだろうと少しドキドキしています。

健康診断には個人情報の保護に関する法律以前に安全衛生法による管理義務がありますので、それを根拠に知る権利が確保されているという見方もできますが、安全衛生法では定期健康診断の内容までしかカバーしません。下手をすると定期健診以外は本人の同意が無ければ・・なんて時代が来るのかもしれません。

実際にはもうすでにそういった考え方を持って動いている会社さんもありますし、産業医の先生もいるようです。定期健診なんていう内容の薄い不十分な検査で健康管理をすればよいと法律で決まっていたとしても、それでは全く意味がないと私は思います。

この仕組みを考えて作った人がそう望んでいるわけではないとは思いますが、その仕組みによって個人情報を守るために、それ以外の事を台無しにしても良いという社会に向かって行く気がしてどうにも良い気分がしません。まぁ、・・考えすぎだと良いのですけどね。

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