人間ドックで「異常なし」なのは異常?

40歳を超えて人間ドックで異常なしの判定が付くのは異常

そんなことをいう人が職場の中にいます。

勿論、注意が必要な異常と言う意味ではありません。40歳を超えた年齢の人が人間ドックを受けた場合、その検査項目の全てで異常なしの判定が付く確率が如何に低いかと言うことを意味しています。私もしっかりと統計を取ったわけではありませんが、主観で言わせてもらえれば40歳以上で人間ドックと言える充実した内容の人間ドックを受けた方が完全な異常なし(総合判定A)になる確率は極めて低いと思います。多分5%もないですよ。そんな意味で「異常なしは異常」、つまり良い意味で普通じゃないということになるのです。

このことに気づいたのは私が入社してからしばらくの事です。確かに人間ドック受診のために数万円を支払ったにもかかわらず、全ての検査項目で異常なしと返すのもどうなのか‥と思わないこともありません。何もないのは喜ばしいことではありますが、人間ドックが役にたつためには早期の段階の異常を細やかに感知しなければならないのです。その様な理由からなのか人間ドックの基準は一般的に臨床の現場より厳しめになっていると言われています。

それでもわずかに人間ドックを受けても全ての項目で異常なしの方はいらっしゃいます。素直にすごいなぁと感じさせられます。もちろん人間ドックは異常が出ても良いものです。発見された異常に対してしっかりと対策を立てたり治療を受けることで健康を維持しようとすることが最大の目的なのです。

そう言えば私の所属する医療機関の脳ドックを担当する新人技師が言っていたのですが、脳ドックで全く異常がないとなんだか申し訳ない気持ちになるのだそうです。と言うのも、脳ドックは結構高価な検査で単体で3万円程度を必要とします。それだけのお金をかけるのに結果報告書には「異常なし」とか「所見なし」の一言で良いのか、と言うことですね。ある意味、まじめな子だなと思いました。

いずれにしても人間ドックの基準は結構厳しめであり、全面的に異常なしの水準に落ち着くケースの方が圧倒的に稀です。その様なものであるということを意識しておくのが良いでしょう。もしも悪い結果が出ても合わせることなく対応すればよいのです。出てきた結果に対して少しでも早くに適切な対応を取ってくださいねと言うのが本来の趣旨なのです。

あまり知られていませんが、人間ドックでも本当に緊急性が高い時は診察時にこのまま入院治療が必要であると申告したり、救急車を呼ぶということも実際にあるのです。そうでない場合は落ち着いて早期受診で大丈夫です。

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