ABC健診ってどうなんだろう

ABC健診って知っていますか?

今から3年ほど前だったと思うのですが、こんな名前の検査が生まれました。私の勤め先の胃カメラの先生(消化器専門医)から教えてもらいました。胃がんリスクの分類を出すための検査の事を指す言葉であり、萎縮性胃炎の検査である「ペプシノーゲン」「ヘリコバクターピロリ抗体」の二種類の血液検査で構成されています。これらの検査結果で胃がんのリスクを調べることが出来ます。

なるほど、胃がんのリスクが血液検査でわかるんだと当時は納得していましたが、実際にこれをするのかという話になったときにその先生は胃の検査としては中途半端すぎるので、最初から胃X線検査や胃カメラを推奨した方が良いのではないかという意見でした。私はまたなるほど、と納得していました。

このABC健診は今でも行われており、胃X線検査や胃カメラを行わない人が代わりに受けることがあります。しかしながら胃の検査としては代わりにはなりません。このことはよく理解しておくべきでしょう。直接胃を見る胃カメラは勿論、胃X線検査でも間接的に胃そのものを確認するという検査になっていますが、ABC健診はその段階には至っていません。これは極めて大きな差なのです。

これは私の個人的な見解ですが、ABC健診を受けるよりも胃X線検査か胃カメラを受けた方が絶対に良いと思います。ABC健診の料金も結構高額になりますので決して安いものではありませんので、もう少しお金を足せば胃を直接検査することもできるのです。その様なことを考えるとABC健診のメリットって何だろうなと思います。

実際にABC健診を受けた場合の報告書を見てもそのことは明らかであり、全てが正常な場合の「A分類」であったとしても、胃がんのリスクがないということを証明するものではありませんので胃カメラの受診をお勧めしますという言葉で結ばれていますし、リスクの高い「D判定」の場合も結局は胃カメラを推奨する文面で報告書を出すことになります。結局血液検査では何も確定しないのです。

これを知ってから私はABC健診を勧めることはしなくなりました。胃の検査が出来ない環境下で攻めて血液検査で調べたいというニーズがある場合を除いてあまり魅力のある内容には思えないというのが私の見解です。こんなことを言うと怒られるのかもしれませんが、あまり存在意義を感じません。選べるのであれば胃X線検査か胃カメラを選択するようにしてくださいね。

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