検査と解決法はセットでないと良くない

テレビは色々な意見を確かに発信しています。

私は近年テレビというのは偏った意見を発信する情報媒体であると思っていましたが、最近の新型コロナに関しては広く異なる意見の発信に努めているようにも思うようになりました。

そのため番組によっては専門家同士が違うことを言い合って、話がかみ合っていないように見えることもあります。これはこれで良いと思うのですが、見ている人は混乱しないかなという心配もあります。特に現在進行形で話題になっている保健所での検査に関しては傍から見ていて色々と思うところがありました。

色々な専門家の意見をテレビを通じて聞いていましたが、私がなるほどと感じたのは以下のような意見です。

検査を感染が疑われる人全員に行うのは意味がない。

検査をして感染が判明しても、具体的な対処法があるわけではないし、感染が判明しなくても絶対に大丈夫とは言えない。

そうであるのであれば、検査はしてもしなくても感染が疑われる時点で対応は変わらない。

もし検査を行って陽性であれば、感染症に対応が出来る病院への入院が必要になるが、そのような場所は非常に限られている。

この種類の主張が私には一番しっくりきました。

結局検査を行うべきと主張する人は以下のような誤解をしているのではないかと思います。

☆検査をすれば新型コロナへの感染があるか無いかがはっきりわかる。

⇒ これははっきりはわからないようですね。後から陽性になることもあり、感染していないという証明にはなりません。

☆新型コロナへの感染が分かれば適切な治療を受けられる。

⇒ 現段階で確立された治療法はないそうで、検査をしてもしなくてもすべき対応に違いはない。適切な治療というのが感染症専門の病院への入院のことを言うなら、そんな病床は大都市圏でもわずかしかない。

この様な話を聞くと、疑いのある人や希望者全員に検査をするのは医療崩壊を早めるだけで意味が無いという考え方も分からないでもありません。現段階では検査をして感染が判明してもしなくても一人一人がしなくてはならないことははっきりしているのですから。

無理やり健診や人間ドックの話につなげれば、腫瘍マーカーなどいたずらに不安を煽るだけで具体的な解決策を提示できない検査は存在意義が問われると思います。この新型コロナの検査も発生している地域であるということを証明して注意喚起するうえでは重要ですが、ある程度の発生が確認できた以上に検査してもその後どうするんだろうという気持ちになりました。

不安を抱えている人が検査を希望して受けたとして、陽性であってもできる対応は変わりませんし、陰性であったからと言って安心してもらっては困ります。陰性であることは感染していない証明にはならないのですから・・。

とは言え臨床現場の先生方が検査の必要性を訴える事情というのもあるのでしょう。希望する人に対してグレーのままにするというのが好ましいとは言えません。グレーが辛いのは私も経験しています。今はまだない解決策が早期に提示されることを待つのみですね・・。

以上のような考え方を私はテレビの報道から感じることが出来ました。勿論希望者全員に検査をしない対応はけしからんという結論に至った方もいるでしょう。ある意味では不安を煽るだけ煽っているという印象もありますが、必要な情報発信もしているという意味で見直しました。番組次第かもしれませんが、少なくとも結論ありきの報道ばかりではないように思います。

私は感染症の専門の医師が希望者全員に検査を受けさせるべきという主張をしたのは聞いた記憶がありませんが、国会では検査件数の少なさが現在でも攻められています。韓国の方が検査が多いと言われていますが、検査しても解決につながっているわけではありませんし、感染への恐怖と医療崩壊が早まっているだけかもしれません。いくらかは知りませんが高額な検査と言われていますしね。

テレビではオリンピックに向けて発生数を隠しているという意見もありますし、対応の不備の指摘も多いです。インターネット上で見かける意見を考えると今は何をやっても批判を受ける状況なのだと思います。現場の専門家という人物の意見でさえ食い違う状況の中、国内の混乱を最小限に抑えることが出来るように応援したいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする