健診機関の事務職の実際

良くわかっていない状態で応募する人、多いです。

いわゆる病院の事務とは少し違うので、その辺りは押さえておかないと面接の際に気づかれてしまうでしょう。とは言え、病院と健診機関の違いなんてやってみないとわからないものではありますが・・・。

さて私が自分の所属と他所を見学した際に見聞きした事務職を以下にまとめてみました。まずは自分が希望する職種があるかどうか見てみましょう。

  1. 受付事務(窓口対応)
  2. 予約事務(電話対応)
  3. 報告事務(報告書関係対応)
  4. 検査事務(検査に特化した現場の事務)
  5. 請求事務(請求関係一式)
  6. 医療事務(診療報酬の請求)
  7. 営業事務(渉外活動のサポート)
  8. 総務(労務管理・購買・その他)
  9. 情報システム担当(エンジニアを除く)

こんなところでしょうか。

大きな健診機関ではこれらが細分化されていることもありますが、小さな健診機関では複数の仕事を混ぜた状態で仕事の枠組みを作っていることもあります。募集の際には事務スタッフとだけ書かれていますので、入った後で思ってたのと違ったということは良くあります。

個別に見ていきましょう。

1.受付事務

これは窓口で直接対応に当たるスタッフです。健診機関の顔になりますので重要なセクションでしょう。今後もこの求人はしっかりと行われるのではないかなと思いますが、覚えることが多く結構ハードです。

特に料金関係は厄介で、同一検査が同一賃金ではないケースが多くなりますので多くの人が混乱します。ここが病院と健診機関の違いなんでしょうね。経営層が意図して整理しようとしない健診機関は極めてぐちゃぐちゃです。この辺りは入ってみないとわからないでしょうね。

2.予約事務

これは電話対応をして個別に予約をしてくれるスタッフです。小規模な健診機関では実際に雇用しているようですが、最近ではアウトソーシングも進んでいるようです。決められた条件に沿って処理をするだけなので、将来的には不要になるセクションと考えられていそうです。

サービス内容が整理されていればシステム化や外注は簡単ですが、それが出来ていないと多くの人手を必要とするでしょう。そういう健診機関は決まって激務です。この仕事の募集が常にあるということは、そういうことだと思うのが良いでしょう。

3.報告事務

健診機関では一般の病院に比べて報告書というものをしっかりと作成する傾向があります。そのため、それに専任のスタッフが必要になります。検査結果をチェックして、それを紙に印字するという仕組みはよほど小さな健診機関でない限りはシステム化されていますが、それでも数多くの結果をミスなく封入封緘して送り届けるのには手間がかかります。

なお、業務をしっかり整理している優秀な健診機関ほどこの部分は外部委託している傾向を感じます。柔軟性と言えば聞こえが良いですが、仕事の整理が出来ない経営層がいる健診機関ではこの部分が肥大するような気がします。いわゆる電話対応などがない事務職ですので、合う人には合います。

4.検査事務

検査の現場は有資格者のフィールドですが、その全てを有資格者が行うのは非効率であり、サポートする事務スタッフが存在しています。結果の確認であったり、資格を必要としない対応などに従事します。

比較的働きやすい環境ではないかなと思います。

5.請求事務

これはいわゆる医療事務とは違います。健康診断は会社という単位で行うケースが多く、支払いの主体が個人ではなく会社であることも多いため、請求書対応が行われるのが基本です。そのためのスタッフが絶対に必要です。

この辺りも価格が整理されればいくらでもシンプルにできますが、経営層にその気がなければ絶対に無理です。柔軟に対応してもらえるところからはもらうというのは正しい対応かもしれませんが、そのツケは請求部門に来ることになります。そのためのスタッフが必要ということです。

6.医療事務

病院の事務職として多くの人がイメージするのはこの仕事です。保険点数に合わせて診療報酬の請求を行うというものですが、健診の世界ではこれはあまり必要とされません。治療部門を別に持っている健診機関であれば需要はありますが、健診の世界で働きたいなら必ずしも必要ではないのです。

胃カメラにおける細胞の検査など、ごく限られた請求しかないケースも多く、将来に向けての実務経験にもなるのかなぁ。医療事務がしたいなら健診機関はお勧めしません。

7.営業事務

先述した通り、健診機関の顧客は会社でもあります。BtoBのお仕事なので見積もり作成や各種資料作成が必要になります。そのための事務職として営業事務が必要とされています。扱うサービスが健診というほかは、ごく一般的な営業事務と同じですね。

8.総務

どこの会社にもいる総務は健診機関にもあります。兼任ではなく専任だと健診業界の知識や経験は身に付かないかもしれません。

9.情報システム

健診機関によっても対応がまちまちですが、この部分は重要で今後伸びてくるかもしれません。ある程度の規模になるとシステム担当者がいて、システム開発業者との中継をしています。健診機関によってはエンジニアを引き抜いて雇用するケースもあります。

自分で作るのがエンジニアであり、これは事務職というレベルではありません。しかし内部あるいは外部のエンジニアと連携して必要な対応を進める情報システム部門のスタッフも必要とされています。

以上でしょうか。

この中にやってみたい仕事があるのであれば健診機関の事務の仕事もいいかもしれません。応募してくるのは女性が多いですが、男性でも可能性があります。特に情報システムに強い、あるいは自身のある方であれば可能性は十分にあります。

このあたりに理解のある経営者であるかどうかが大きな違いを生むものではありますが、挑戦してみる価値はあるでしょう。

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