医療の世界にもブラックはあるか?健診業界は?

結論から言えば、あるでしょうね。

最近人気な表現であるブラック企業ですが、これに該当するような条件を満たしている医療機関があるか無いかと聞かれたら、間違いなくあると言えるでしょう。むしろある程度条件に合致するケースの方が多いような気もします。勿論、何をもってブラック企業と表現するのかにもよりますが、医療の世界も恵まれた良い環境というばかりではないのです。

とは言え、一般企業にあるような真のブラック企業というのはあまりないでしょう。仮にも命を預かる職場ですし、そこで働く職員の多くは国家資格を持った専門家です。そのスキルがあれば転職しやすい状況にありますので、きつい思いをしてまで同じ場所にしがみつかなければならないというケースも少ないはずです。人を集めたければより良い条件提示が必須であり、良い環境を志向して改善しなければ組織として成り立ちません。実際病院での人事担当者は苦労していると聞いています。自分のところで人材育成までしているケースも少なくないですしね・・。

ただ、地方によっては個人経営ではない医療機関が閉鎖し始めているという話も聞かれますので、やはりある程度の環境が維持できないと人が離れてしまうのでしょう。医師は勿論、看護師や事務職の場合でもそこでなければできない仕事というのはあまりない場合が多いですからね。

なお、ブラック企業の明確な条件というものはないと思うのですが、大体以下のような条件が挙げられるようです。

  1. 労働時間が長い、休みが取れない
  2. 残業代が出ない(見込み残業代性を含む)
  3. 常時採用活動を行っている。
  4. 給料が安い
  5. 昇給がない
  6. ボーナスが無い
  7. などなど

私の職場だと③と④が該当するくらいでしょうか。割とよい環境なんだと思います。健診機関というのは転職してくる方の話を聞く限りでは穏やかな職場になるようですね。給料が安いというのはどうしようもない点ではありますが、ローリスクローリターンな環境に魅力を感じる人が少なくないために応募者はそこそこいるようです。

健診業界は総合的に見て比較的良い環境の職場だとは思います。法的に需要が生み出されているサービス(安衛法による健診)を売り物にしているという性質上、人件費をコントロールすればある程度仕事の確保は可能です。限られたパイを売る仕事ではありますが、必ずどこかで売れるという意味では守られた仕事と言われていますね。

ただ・・健康保険の様に料金が固定されていないために競争がありますから、少ない人数で多くの仕事をするようにする圧力はありますね。そんな意味で①、④の条件を満たすケースは結構あるようです。そしてそんなだからすぐに人が入れ替わって③になるという悪循環ですね。

私も長く働いていますので採用に多少は関わるのですが、健診業界をあまりよく知らない人からすれば魅力的に映る部分も多くあるようで、安い待遇でも結構応募がありますね。夜勤が無くて、命にかかわる仕事としては比較的低リスクというのが大きな理由のようです。

ただ・・これは私の職場だけの傾向かもしれないのですが、立場が上になってくるとどんどん待遇が悪くなっていく傾向を感じるようになります。最近はどこでも昇進を希望しない人が増えていると言いますが、私の職場でもそれは一緒です。わずかな役職手当をもらう代わりに大きな責任を負う仕組みがあって、非常に魅力が無いのです。特に課長職に昇進すると残業が付かなくなるので年収が大幅にダウンするのです。良くある話かもしれませんが、私の職場だと権限もないので誰も上に行きたがらないというおかしな仕組みが・・・。

・・と、そんなわけで健診業界は低賃金で昇給も限られている一方でブラックではない要素も結構あります。技術を身に付けてどんどん稼ぎたい人には向きませんが、医療業界では比較的平和な職場かなと思います。

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