人間ドックは今後どう進化するかな?

方向性は大きく分けて二つあります

こんな話題が現場では交わされています。事務職・専門職・経営者で違いはありますが、行きつく先は大きく分けて二種類になります。

具体的には以下の二つです。

①これまでと同じく、健康診断の需要をベースに人間ドックがより普及をしていくだろう。

②予防医学に関する革新的な技術の開発が進み、より手軽に検査が出来るように変わっていくだろう。

これを言い換えれば、お花畑的現状維持か、大きな変化を迎えるかという先の見通しの違いです。私は個人的に②の立場に立っていますので、今後も安定した環境が維持されるかどうかはわからないと思っています。

まだまだではありますが、一般のドラッグストアなどでも血液検査のサービスが開始しています。現在のレベルはまだまだと言わざるを得ない状況ではありますが、いずれは病院で行うのと同等のレベルになって行くのだろうなと思います。

そうなった時、私は②になると思うんです。この環境で生き残れるサービスを提供できない予防医学のサービスは淘汰されるでしょうね。

医療もオンラインで、という世界になるかも

2000年代初頭にはインターネットで買い物をするなんて・・・という考えも珍しくなかったと言われていますが、現在社会では当たり前のことになっていますね。医療の世界もやがてはそうなって行くのかなと感じています。

遠隔医療という分野は既に存在していますが、当時のインターネットショッピングと同じくなかなか普及していきません。ただ。今後の医師の偏在の問題の解決のために必然的に導入が進んでいくんだろうなと思います。地方や離島では重要な役割を担うでしょうね。

だから健診や人間ドックだけがいつまでも今の形で安泰ということはないでしょう。血液だけで何でもわかる時代が来たら、わざわざ時間をかけて元気なうちに体を見てもらう必要がなくなってしまうわけです。そんな日もいずれは来るのでしょうね。

海外では人間ドックという考え方自体が無く、調子が悪くなって初めて病院にかかるのが一般的という文化があるところもあるようです。それが医療として遅れているとは限らないということは私も実感をしているところです。今の人間ドックには不必要なんじゃないかという項目も多いですしね。

私はなんとなくですが、血液検査だけを受けて、必要に応じて病院で精密検査を受ける世の中になって行くような気がしないでもありません。ただ、そうなってしまうと現在いる多くの医療従事者に大きな影響を及ぼしてしまうでしょう。最近だと診療放射線技師の話題がよく聞かれますね。

検査方法は時代とともに変わっていくかも

人間ドックで一般的に行う胃X線検査はバリウムを飲んでX線を使った検査をしますが、医師の中には被ばくの無い内視鏡を推奨する方も増えてきています。スキルス胃がんのようにX線検査の方が見つけやすいものもあると言われますが、専門医の行う内視鏡検査の方が安心というのは多くの方の共通認識になって行くでしょう。昔ほど特別なものではなくなりましたしね。

ある医師がテレビで「人間ドックで胃のX線検査をするのはレントゲン技師の仕事がなくなるから」と言っていましたが、本当にそんな時代が近づいている気もします。

最近ですとあれだけもてはやされたマンモグラフィも実は・・なんて言われ方もするようになりました。現場の技師の中では以前から話題になることもあったりします。実際に乳がんの検査方法はマンモグラフィから超音波を使った新しいものに変わっていくのではないかという話も聞こえてきます。

X線を使った検査は被ばくがありますのでどうしても嫌われますが、短時間で多くの情報が得られる方法であることは変わりなく、医療の現場では重要な技術であり続けるでしょう。しかし選択肢が豊富な予防医学の現場では避ける方向に行くのかもしれませんね。

診療放射線技師というと、コメディカルの中では比較的待遇が良いほうなのですが、将来的には変わっていくことになったりするのかもしれません。それも時代の流れですから仕方がないことかもしれませんね。

いずれもあくまでも個人的な予想ですが、右肩上がりな予防医学の世界が今後も安泰であるというのはお花畑的発想でしょう。すでに不必要な検査を行ってでも単価を高くしようという状況が生じている世界ですから、どこかで問題が噴き出すと私は思っています。

健康診断も今は法律に守られていますが、安衛法で健診が必要という部分に変化が生じたらどのようにでもなってしまいます。予防医学の特化した施設などは中途半端なことをしていては生き残れないでしょうね。そんな危機感を持って世の中を見ないといけないなと思っています。

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