人間ドックは人を幸せにするか

基本的にはそうだと思っています。

しかしながら例外もあるということを私は知っているつもりです。しかしながら情報を得ることによる副作用として、不安を抱えることになるという問題です。例えば以下の点などは問題性が高いものだと思っています。

*脳ドックを実施したが、手術不可能な部位にリスクがあることが判明した。

*腫瘍マーカーを実施したが、異常値にもかかわらず原因がわからず再検査を繰り返している。

他にもありますが、私がちょっとどうかなと思う代表的な二例です。脳ドックを受ける方はきっと病変が早くに見つかれば簡単な治療で済むと思っているに違いありません。

しかしながら現実には治療不可能であるということがわかることもあるのだそうです。脳ドックは脳の様々な場所を見ることになりますが、場所によっては治療が出来ないこともあるのだとか。

あるいは年齢的に手術に耐えることが出来ないと考えられる場合も多く、知らない方がQOLが良かったのではないかと言われることもあります。

しかし例えば脳ドックは65歳までなどのように制限をしたとしても、希望があれば実施する医療機関はあるでしょう。不安が検査の需要を呼び起こし、検査が消えない不安を植え付けてしまうことの無いようにしなければならないのですが、ここがうまく行かないことがたまにありますね。

私も腫瘍マーカーが陽性で原因不明の状態になっており、すでに不安を抱えています。予備知識があったので必要以上には慌てませんでしたが、初めての人間ドックで大きな異常が出てしまった人の不安はいかほどのものでしょうか。

出来れば検査できるものは対処法とセットで情報提供したいものです。そしてそれが出来ないのであれば、事前にそのような情報を知るリスクについても説明すべきでしょう。

今後は様々な病気のリスクが遺伝情報からも分かるようになると言われていますが、それらについても同様の怖さを感じますね。知る権利と同時に知らない方が幸せということもあるのだと思います。

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