物忘れ外来と言う単語をよく見かける気がします

実は私、学生時代に働いていました。

正確には学生時代のアルバイトで検査をしていたのですが、その当時は物忘れ外来と言うと結構珍しかったように思います。私もその仕事を教授から紹介されるまで知りませんでしたし、興味もほとんどありませんでした。それでもご縁がありましたので1年ほどお仕事をさせて頂き、後輩にその道を譲りました。

その当時と今で何がどう変わったのかはわかりませんが、当時は珍しく感じた物忘れ外来と言うものが至る所で見かけるようになった気がします。ちょっと調べてみたところ、全国的にすごく沢山あるようですね。元々あったのか、この10年で爆発的に増えたのかはわかりませんが・・。

全国の「物忘れ外来」のリスト

元々高い需要があったのは間違いありませんし、その需要は今後も拡大していくとは思います。しかしながらかつては物忘れ外来にかかったとしても、有効な対処法が存在し無いということが少なくありませんでした。薬物療法もやっていたようですが、症状の進行を抑えることが期待できる場合もありますが、回復に向かわせる効果が期待できるものではないと言われていました。

それでも需要があった背景には、認知症やアルツハイマーなどの診断を受けたり、相談を受け付けることによって問題の解決に導く何かがあったのだと思います。私のお仕事は検査ですから時には残酷な現実を本人に自覚させてしまうこともありました。

物忘れの問題は結構悩んでいる方が多く、自分は大丈夫ではないかもしれないという思いを持っている方が少なくありません。しかしそのような方でも正確に自分の能力を測定したという方は少ないものです。むしろ悪化するにしたがって自分の認知機能に疑いを持つ方の方が少なくなってくるという傾向も感じていましたので、物忘れ外来は患者さん本人よりもむしろそれを支える家族の場であったような気がします。

はっきり言ってしまえば当時の物忘れ外来には治療の機能はあまりなく、社会的な問題の解決に注力しているところを感じていました。それはたぶん、今でも変わらないのではないでしょうか。地域社会のつながりが希薄になりつつある現代の日本では、対応が難しい話になるのかもしれませんけどね。

そんな認知症の話ですが、ここカラダさんのウェブサイトに載っているのを見つけました。人間ドックでもこの様な分野に手を出しているところがあるのでしょうか。ちょっと調べてみたら結構出てきました。個人的な経験から、結構ショックを受ける方も多いテーマですのでその後の対応が出来るところに限定した方が良いなとは思います。

検査と言うものはその後の対応がセットで初めて人を助けるものだと思いますので、調べて終わりではいけないと思っています。その点ではこのテーマは難しい問題をはらんでいるなと思いますね。

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