来年度からnon-HDLコレステロールという結果が増えます

nonHDLコレステロールって何ですか?

いま私の職場でちょっとした話題になっています。というのも平成30年度の人間ドックの契約などにこの検査が良く出てくるようになったからです。人間ドックと言うと一般的には医療機関が独自に構成することも多いのですが、各種健康保険組合との契約に基づいて指定の項目で検査を構成することも良くあります。そんな契約コースの中にこのnonHDLコレステロールがあったのです。

そんなわけでおそらく来年度当たりの人間ドックからこの検査項目が掲載されるようになるでしょう。2012年頃に新しく生まれた脂質管理の目標値として登録されたガイドラインとなっている検査項目の一つとのことです。

現在脂質の検査と言うと以下の項目が一般的です。

・HDLコレステロール

・LDLコレステロール

・中性脂肪(トリグリセライド)

・総コレステロール

上の三つは定期健康診断でも必要な項目なのでおなじみだと思います。総コレステロールは最近いらない子扱いで少し可哀想だったのですが、私の所属先ではこの4つが主な脂質代謝の検査になっています。

今回話題になっているnonHDLコレステロールと言うのはどうやら計算で出される数値の様で、「nonHDL-C = TC – HDL-C」と示されています。つまり総コレステロールからHDLコレステロールを差し引いた数値と言うことです。なるほど、そのまんまなのねと思いました。

これで何がわかるのかと言うと動脈硬化に関する指標の一つとのことでした。詳しくは全ての動脈硬化惹起性リポ蛋白中のコレステロールを表す指標だそうです。

この数値の管理目標値はLDLコレステロールの管理目標値に30㎎/dlを加えた数字なのだそうで、完全に計算で出せるものの様です。新しい検査と言うよりは指標なんですね。

医療機関の人間とは言っても、この様な検査に詳しい人ばかりではありません。特に事務員は情報に疎いところがあってぶーぶー言います。医療系は検査をその役割から理解し、理系は構成から理解し、文系は英単語の様に理解すると私の先輩が言っていたのですが、英単語の様に理解していたのでは説明は大変です。実際にはちゃんとわかって説明してくれますので現場も頑張ってくれているのが良く分かります。電話で問い合わせをしてくる人にとっては医療機関の人は事務員でもプロですからね。

しかしながら脂質については近年考え方が大きく変化してきています。脂質は悪者扱いされがちですが、実際には必要な栄養素で高齢者でも制限せずに摂取すべきとされるようになってきましたし、平成27年の食事摂取基準からはコレステロールの摂取基準が撤廃されるまでに至りました。要するに食事によるコレステロールへの影響は大きくないというのが専門家の中での一般的な見解になったようです。

未だにインターネット検索をすると脂質異常症は食習慣の見直しをという情報がトップに出てきますが、どうやら食事ではなく生活習慣全般の見直しが必要なようです。最近テレビではこの最新の知見を扱った番組が散見されますが、インターネットの情報の方が古くて間違っているという側面もあるようですね。どの分野でも新しい考え方と言うのはありますので、勉強していきたいです。

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