人間ドックでも役に立たない検査が入っている可能性が・・

それ、あんまり意味ないんだよね・・

そんな言葉を聞くことがあります。医師や検査技師などの検査の現場にいる方からそんな言葉を聞くとそうなの?と耳を疑ってしまうこともありますが、そんな検査項目も実際にあるのだとか。

会社で受ける健康診断などでは必要最低限度の内容しかないということもあって、説明が難しい検査項目などはありませんが、人間ドックなどの充実した検査項目になってくると様々な項目が含まれているため情報量が膨大になります。

しかしながらそこで行われている検査についてはあまり意味のないものもあるというのですから困ったものです。勿論、意味がないというのはあくまでも個人の感覚であり、業界として否定しているわけではありません。それでも話を聞くとなるほどなと思わせてくれる部分があります。

私が就職したころ、人間ドックの項目にはフルクトサミンという検査項目がありました。しかしこの検査は現在では行っていません。保険診療の対象外になったということもあるのかもしれませんが、臨床的意義に疑問が生じたと言われています。

このようにしてわかりやすく消えていく検査項目もあるのですが、どうしてこうなったんだろうという方法で検査をするケースもあるのだとか。

例えば人間ドック学会が推奨する検査項目の中には梅毒の検査があります。血液検査で調べるのですが、「RPR」と「TPHA」の二種類をセットで行って結果報告をします。一般的にはこの両方を実施することで判断ができるとされていますが、時にRPRだけを実施しているケースがあります。

判断のために複数の検査項目を組み合わせる必要があるというのはよくあることで、甲状腺の機能を調べる場合もFT3、FT4、TSHという三種類の項目をすべて実施して初めて意味があります。これらは比較的セットで行われることが多いのですが、稀に単体での希望をする方がいるそうでなんでだろうと思う次第です。

さて本題ですが、それあんまり意味がないとされるのは腫瘍マーカーですね。前立腺の問題に限定して反応すると言われるPSAはまだ良いとして、それ以外の腫瘍マーカーは複数の問題に対して陽性反応を出すことが知られているほか、一定の割合で問題がなくても陽性になったり、問題があっても陰性になる場合があることが知られています。

そのため実際に活用する場合には胃カメラや大腸カメラ、その他の様々な検査と組み合わせて総合的に判断する仕組みになっています。しかしながら人間ドックの現場ではがんの早期発見などの表現のもとに血液検査単体で提案するケースが多いです。それで陰性だったからと言って安心はできませんし、陽性だったからと言って何かがわかるわけではないのです。

最悪なのは腫瘍マーカーで陽性が出て、体中を調べたけれど異常なしの場合です。こういった方も一定の割合で存在すると考えられますが、そういった方はずっと不安を感じながら生活をしなければなりません。医師としても大丈夫と断言が出来ないでしょうから罪深い検査だなとは思います。

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