検査結果は現場じゃなくて外部で出されることも

医療機関内でやっているものばかりではありませんよ。

人間ドックなどでは結構たくさんの検査を行うことになりますが、そのすべてが医療機関の中で結果を出しているわけではありません。結構内部で結論を出すものだと勘違いをされる方がいて、どうして結果が出るまでにこんなに時間がかかるのだという人もいます。

例えばもっとも基本的な健康診断でも血液検査や胸部X線検査、心電図などはすぐに結論が出るものではありません。確かにこれらの健康診断の中には即日結果を出す場合もあるのですが、出せる医療機関と出せない医療機関にはどのような違いがあるのでしょう。

結論から言ってしまえば、以下のような事情の違いです。

胸部X線検査・心電図

<遅い> 外部の医師に読影を依頼している。

<早い> 内部の医師が読影をして結論を出している。

血液検査

<遅い> 外部の検査機関に委託している。

<早い> 内部で検査をしている。

なんとなく早いほうが良いようにも見えるのですが、以下のように書き換えたらどうでしょうか。

胸部X線検査・心電図

<遅い> 外部の専門の医師に読影を依頼している。

<早い> 内部の一般の師が読影をして結論を出している。

血液検査

<遅い> 高度な検査を外部の専門の検査機関に委託している。

<早い> とりあえず内部で検査をしている。

何が言いたいかというと、必ずしも結果が早いほうが良い医療機関であるとは限らないということです。

勿論、内部に高度な機器がそろっていて何でも検査が出来る場合もありますし、内部の医師が幅広く様々な検査結果の判断をすることが出来るという現実がある場合もあります。しかしながらそうではないこともあるということは知っておくべきです。

例えば一日に100人の人間ドックを行う場合、胸部の結果も胃の結果も心電図も、基本的には100人分ずつ作成されることになります。もしもその胸部X線の結果を医師が仮に一人一分で確認したとしても、2時間近くかかることになるわけです。検査の数だけ作業があるとすればそれが3倍にも4倍にもなります。

受診者が少ない場合には一人の医師が即日対応することも不可能ではありませんが、大きくなればなるほど困難です。そのため、遠方の医師に読影だけを依頼する遠隔読影という仕組みも存在しています。

これは撮影した画像だけをデータ送信して判定を付けてもらうという仕組みです。専門性の高い医師は勤務先以外での読影を幅広く引き受けているケースがあり、素早く結果を出すためには必要不可欠なのです。

そんなわけで外部に委託するからよくないというわけではなく、ある程度の時間を必要とする事情もご理解頂けるとみんな幸せになれます。

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