健診担当者が困ることの多いじん肺健診について

健診の中でも特に複雑な気がします。

世の中には粉塵作業と言うものがあるのですが、その様な環境でお仕事をしている方は健康診断を受けなければならないと定められています。ここまではよくある会社の健康診断と同じなのですが、その管理方法や期間がやや特殊です。

具体的には、

粉塵作業に従事している方は3年に一度塵肺健診を受けなければならない。

と言う決まりがあります。

この3年に一度と言うのは他にない仕組みで、結構忘れがちになります。従業員の健康管理ですので会社が行う必要があるのですが、何で言わないと健診機関に怒ってくる担当者さんもいらっしゃいますが、面と向かっては言えないので、それは見当違いの発言ですよ、とこんな場所で言ってみます。

じつはこの塵肺健診は監督署がしっかり把握していて、ちゃんと実施していないと監査があったときに怒られるのです。そのため注意しておかなければならない健康診断の一つです。

実はもう一つ特徴がありまして、

塵肺健診は、何も所見が無ければ3年に一度で良いが、所見があった場合は毎年実施が義務付けられる。

と言う仕組みがあります。

そのため一度でも何かが見つかって管理が必要であると判断されたら、それ以降は毎年状況を確認する必要があるのです。

私の所属先の健診機関での塵肺健診の有所見率はかなり低く、1%未満だと思います。しかしながら一度出てしまうと毎年管理を行うことに加えて、必要な手続きをしなければなりません。

一応、健診機関の判断と言うものを出すのですが、事業所はそれに対して最終的な判断を労働局に聞かなければなりません。健診機関が最終的な判断をするわけではないというのが最大の特徴です。

そのため健診機関からフィルムを借りて、より詳しい二次検査を実施して判断を仰ぐことになります。これを当該労働者が退職するまでずっと継続しなければなりません。私の勤め先の様にCTを持っていて精密検査が出来る場合には二次検査まで対応できることもありますけどね。

そんな仕組みがありますので初めて塵肺で有所見者が発生した会社の担当者さんはパニックになります。どうすれば良いのかよくわからないから全部やってよと言う気持ちになる方も少なくありません。いずれにしてもその様な所見が出るようになってしまう職場環境があるかもしれないというのが大きな問題ですので、その改善が必要になるでしょうね。

監督署へは健康診断の報告を毎年出す必要があるのですが、塵肺に関しては毎年12月の段階での状況を報告する必要があります。これは健診を行っていなくても出さなくてはならないのです。健診分野では医療機関任せにしておけないやや特殊な分野ですね。

詳しくは厚生労働省の資料が役立ちます。

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