健診における特定保健指導の楽屋裏

担当者はちゃんとやりたい気持ちを持っています。

現在の健康診断の精度の中に特定健診と言う仕組みがあります。40歳を超えた全ての健保加入者が対象になっており、一定の条件を満たした方を対象に特定保健指導と呼ばれる個別指導を行っています。

この特定保健指導、健康診断とはセットで扱われることが多いのですが、その実施のハードルは決して低いものではありません。単なる指導ではなく、個別に指導メニューを策定したうえで、場合によっては半年間の追跡が求められます。実施する側にも準備が必要ですが、指導を受ける側もそれなりに時間を確保しなくてはなりませんし、話を聞くだけではなく自分で行動を起こすという努力が求められます。

そのため、上手に活用することが出来れば大きな成果が期待されるものであると言えますが、実際にはそれほど活用されていないという傾向もあります。何というか・・その、面倒なんですよね。一回の活動で何かが終わるのであれば良いのですが、そうではなく継続的に保健指導スタッフとの関係をつないでいくという必要性に迫られますので注意が必要です。積極的支援と呼ばれる継続型の支援を受ける場合には半年間の努力が求められることになります。

聞くところによると健康診断を行っている医療機関でも外部委託にしているケースが多いと言われていますし、積極的にやっているところはそれほど多くないという印象です。かなりの手間暇をかけて実施していますが、社会的な評価はまだ十分に受けているとは言えない状況ですね。残念ながら実績を伸ばそうとする健康保険組合が多い背景には、実施率を高めなければならないというノルマ意識の様なものが見えてくるのです。特定保健指導の効果を論じた内容のものをあまり見かけることが無いというのはまだまだこの制度が形にこだわっており、これからのものであるということを示しているように思います。

ただ誤解のない様に言っておかなければならないのは、特定保健指導に従事している保健師や管理栄養士は非常にまじめに向かい合おうとしており、良い指導を行うことで良い結果を出したいと考えているのです。少なくとも私の所属先の保健指導スタッフはそうです。少ないスタッフでより多くの方に意味のある保険指導を提供しようと努力をしています。

しかしながら限られた収入しか得られない仕事であるため、少しでも手間を少なくすることが要求されるため思い通りの指導が出来る環境ばかりではないのです。営利目的の医療機関の場合、それは仕方のない事でしょうね。

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