配置転換:有害物質との関係

有害物質の健診は問い合わせが多いです。

ここで言う有害物質は健康診断が必要になる有機溶剤であるとか、特定化学物質などのことを言います。最近はインターネットで検索をすればいくらでも情報が集まるのですが、会社の担当者さんは何を思うのかとても気軽に献金機関に問い合わせをしてきます。

お客さんの前という立場では丁寧に話を聞くようにしていますが、正直な気持ちとしてなんで健診機関に聞くんだろうと思ったりします。以前質問をしてきた方に聞いてみたことがあるのですが、健診機関の人はその手の知識にたけたプロだと思っていたとのことでした。大変光栄な評価ではありますが、実際のところ素人ばっかりです。

例えば一般の工業系の会社であればトルエンキシレンなどの有機溶剤は珍しいものではないかもしれません。その他にも取り扱い注意に有害物質を使って仕事をしている人も多いでしょう。

一方健診機関の人間は知識としては知っていても、トルエンもキシレンも見たことすらない人ばかりです。実際のところ本で調べながら対応しているにすぎません。もう恥ずかしがらずにわからないことはわからないと言ってしまいたい気持ちでいっぱいです。本当は・・。

それでも頑張って対応していますよ・・。

そんな中、面白い質問を頂きました。「特定化学物質を使っていた職員がいるのですが、先月部署異動になって使わない部署に移りました。この場合は特殊健診を受ける必要がありますか?」という内容でした。

ほう、それはどうなんだろう。私は自信を持って答えられませんでした。会社にちょっては「現在不使用」という括りで特殊健診を行っているケースがあるのは知っていましたが、法的にどうかと言われると少し不安です。

回答から言ってしまえば以下の特化物のみ配置転換後も健康診断が必要になります。第22条の2項という部分の抜粋です。

 一  ベンジジン及びその塩
  一の二  ビス(クロロメチル)エーテル
  二  ベータ-ナフチルアミン及びその塩
  三  ジクロルベンジジン及びその塩
  四  アルフア-ナフチルアミン及びその塩
  五  オルト-トリジン及びその塩
  六  ジアニシジン及びその塩
  七  ベリリウム及びその化合物
  八  ベンゾトリクロリド
 九 インジウム化合物
 九の二 エチルベンゼン
  九の三  エチレンイミン
  十  塩化ビニル
  十一  オーラミン
 十一の二 オルト-トルイジン
  十二  クロム酸及びその塩
  十三  クロロメチルメチルエーテル
 十三の二 コバルト及び無機化合物
  十四  コールタール
 十四の二 酸化プロピレン
 十四の三 三酸化二アンチモン
  十五  三・三′-ジクロロ-四・四′-ジアミノジフエニルメタン
 十五の二 一・二-ジクロロプロパン
 十五の三 ジクロロメタン(別名二塩化メチレン)
 十五の四 ジメチル-ニ・ニ-ジクロロビニルホスフェイト(別名DDVP)
 十五の五 一・一-ジメチルヒドラジン 
  十六  重クロム酸及びその塩
  十六の二 ナフタレン
 十七 ニツケル化合物(次号に掲げる物を除き、粉状の物に限る。)
  十八  ニツケルカルボニル
  十九  パラ-ジメチルアミノアゾベンゼン
 十九の二 砒(ひ)素及びその化合物(アルシン及び砒(ひ)化ガリウムを除く。)
  二十  ベータ-プロピオラクトン
  二十一  ベンゼン
  二十二  マゼンタ
 二十二の二 リフラクトリーセラミックファイバー 
  二十三  第一号から第七号までに掲げる物をその重量の一パーセントを超えて含有し、又は第八号に掲げる物をその重量の〇・五パーセントを超えて含有する製剤その他の物(合金にあつては、ベリリウムをその重量の三パーセントを超えて含有するものに限る。)
  二十四  第九号から第二十二号の二までに掲げる物を含有する製剤その他の物で、厚生労働省令で定めるもの

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