実は意味がないのではないかと思っています。
ここで私が考えている外国人というのは、日本語を理解していない母国語のみで生活をしている外国人労働者のことを言います。産業の現場では地域差があるのかもしれませんが、すでにかなりの外国人が日本で働いています。
そうすると当然、安全衛生法の適用範囲になりますのでストレスチェックの実施義務の対象に含まれるのです。そんなわけで私の職場でも依頼を受けて外国語対応の問診票を作ったりしています。
使用している外国語としては以下のような感じです。
インドネシア語
スペイン語
タイ語
などがあります。
リンクが張ってあるのは公式に準ずるような外国語の問診票です。静岡県の労働局ですが、公的な機関がこのように外国語の問診を公開してくれるというのは非常にありがたいお話ですね。
私の職場ではこのようなものが公開される以前から専門の業者に委託して作ってもらっていましたので、もう少し待てば良かったねと笑いあった思い出があります。これから必要とされる方は活用するとよいのではないでしょうか。
ちなみに、このような外国語の問診は様々なところで用意されており、積極的に活用されているという話を聞くのですが、外国語の結果表の話となると全くと言ってよいほど話を聞かなくなります。
まぁ・・それが現実を物語っているのだろうなとも思っているわけです。
私は仕事柄、ストレスチェックの結果の説明を受けることがあるのですが、どうも外国人の結果にはかなりの偏りがあるように思えてなりません。同じ会社であるにもかかわらず、日本人の結果とは大きく異なるのです。
全てのケースがそうであるとは言いませんが、
外国人の結果は個人差が少なくきれいすぎる
という特徴が感じられます。
もっと具体的に言うと、
ほとんど満点という良い結果を出すケースが異様に多い
ということが出来ます。
この結果を説明するにあたって、私はあくまでもストレスチェックは問診であるので自分の飾りたい様に演出することが出来るものであるという性質があるという説明をしています。
このような結果になる理由としては色々考えられるのですが、
外国語訳の影響で極端な返答になりやすい表現になっている。
そういう国民性がある。
雇用主との関係性を不安視して正直に答えられない。
などが容易に想像できます。もしも良い結果であってもそれを鵜呑みにしないでください、というのはいつも付け加えている説明です。
もしも北朝鮮の兵士にストレスチェックを行ったら、おそらく全員が満点だろうという話をしたりもするのですが、自記式の問診はそのようなことが起こりえるのです。そのためストレスチェックの結果というのは背景を読み込む力が本当は必要ですし、経年変化を見なければ会社の状態の評価などできないものでしょう。