無理な仕事をするとおかしくなる。

その仕組みは中々に複雑です。

健康診断や人間ドックを受けると、いくつかの検査は数字で結果が出ます。血圧や血液検査などがそうですね。これらは機械で検査をするのが一般的であり、何度も検査をするとその都度若干の変動はありますが客観的な指標として扱われます。

そしてその数値は性別などを考慮した上で機械的に判断が下されることになるのです。受診者数が少ない頃は個別の判断をしていたこともあるのですが、個別の判断には以下の問題があるために私の勤め先では取りやめています。

*医師の主観による判定の変更を行うと、同じ条件でも判定に差が生まれることになり処理場困ることが発生する。

治療の場では個別性、体質といったものはそれなりに考慮されることになるのですが、健診や人間ドックの場ではなかなかそこまではできません。一般的に医師の判断は判定を軽くする方向に働きますので、何かあったときの問題にもなりかねません。そんなこともあり、機械的基準を守る方向に変化しています。

同じ会社で同じように健康診断を受けて、同じ結果だったのに判断する医師が違うと結果が違うというのはどう考えてもおかしな話ですよね?そんなことが起こらない様に客観的な基準を用意するという法審になりました。

しかし、結果が数字ではない検査に関しては医師の判断をもらうしかありません。定期健診では胸部X線検査が代表的な存在です。それらの結果を医師が読み解く作業を読影と呼ぶわけなのですが、健診機関ではこの作業を外部の医師に委託する道を選択しています。

何故なら、内部で処理しきれる量ではないからです。依頼する順は私の組織では以下の順でした。

①直接お付き合いのある先生

②地域の開業医、または大学病院関連

③遠隔読影による遠方の医師

①は知っている先生ですが、②からは顔が見える程度でよく知らない先生も増えます。③に至っては何もわからない遠方の先生ということもしばしばです。そういった先生に頼らないければ仕事が回せないほど切迫する時期というものもあり、様々な問題につながります。

個人的にはそんなにやらなくてもいいじゃないと思うのですが、健診業界もビジネスなので、無理をしてでも仕事を取るということがあります。どんな業界も無理して仕事をこなす過程でおかしくなりますので、その辺りで組織として踏みとどまってほしいのですが、成績が要求される職種にはそうもいかない事情があるんですよね・・。

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