健康診断の項目の一部除外の希望について

正直あとで困ることにならなければ良いのですが・・

そんな風に感じさせる依頼をしてくる方がたまにいます。例えば以下の感じですね。対処に困ることもしばしばです。いろいろな事情があることはなんとなくわかるのですが、それが地雷であるとわかっているのであれば伝えてあげることも必要でしょう。

*先月の健診だけど、余計なもの受けちゃったから削除して報告書作ってくれない?

*前回の健康診断のこの検査とこの検査を外して報告書を作ってくれない?

この様な依頼がある場合、私の知る限り大抵保険の加入などの場合であったり、どこかに提出するための書類として必要としているものであるケースがほとんどです。

上記のような依頼が本人から直接会った場合には基本的に任意の検査項目だけを外して報告書を作成することはできないとお断りをするのですが、困ったことになるのがいわゆるお得意様から担当者に依頼があるケースです。無下に対応はできないので対応には気を使います。

しかしながら結論は基本的に同じであり、そういった対応はできませんよ、というものです。唯一例外的に対応するのが法定項目のみでの報告書の作成くらいでしょうか。検査結果全部、あるいは法定項目のみという枠組み以外での対応はしないという仕組みを採用している医療機関は多いでしょう。

もし上記のような対応を受け入れるとしたら何でもありになってしまいます。結果の悪かった検査を任意に抜いて報告書が作れてしまっては良くない部分を意図的に隠すことも容易になります。そんなことがあっては何の証明書にもならなくなってしまいますよね。

そんなわけで私の職場ではこういった依頼はお断りをしています。もしもこのような方法で作った結果報告書で審査に合格したとして、後で都合の良い形に作り替えたことがばれたらどうなるんだろうということを考えると面倒でたまりません。少なくとも責任なんかとれたものではないでしょう。

そんな中で役立つのが法定項目での報告書です。これは個人情報の保護の原則よりも上位に来る安全配慮のための義務であり、会社は知ることが出来るというよりは知らなければならない項目なのです。堂々と出せるのはこれくらいですね。法定項目以上の内容は本人の同意がなければ知られずに済みますので、出さないことも可能です。

とはいえ、簡単には引き下がらない方もしばしばです。そんな時にはこんな風に説明したこともありました。

どうしても対応してほしいということであれば対応はしますが、医療機関として調査や問い合わせを受けた場合には、経緯について説明する義務がありますのでご了承ください。

要するに調査を受けたら言いますし、言ったら全てばれてしまいますよ・・とくぎを刺すわけです。一回嘘をつくとずっとそれを隠し続けなければなりません。それは非常に面倒なことですので、最初にしっかり対応することが大切です。

この対応は下手をすればクレームになったり、顧客を失うことにもつながります。それでもこういった対応が出来るように、組織としてサポートすることが重要なんですよね。何でも現場の責任にする態度が経営者にあるとこういうことは難しいかもしれません。

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