いつの間にか行われなくなった検査:座高

昔は当たり前の検査が今は・・

そんなことがよくあります。かつては誰もが受けていた検査が、現在ではだれもやっていないなんてことは珍しいことでもありません。そんなことは知らなくても全く困らない知識ではありますが、なんとなく書いてみようかなと思います。

とは言え、臨床的意義が失われる形で実施されなくなった検査というものは比較的マイナーなものが多く、名前を出しても聞いたことも内容という方が大半の検査の方が多くなっています。

私のように健診の世界で生きていると記憶の片隅に残っている程度の知識としては知っていますが、一般の方に「フルクトサミン」とか「トリオソルブ」と言って通じるものでしょうか。

そんな検査知らないよ、知ったところでどうするんだ?なんていう声が聞こえてくる感じがします。確かに知ったところで何の役にも立ちませんし、感動もないでしょう。

では「座高」はどうでしょうか。誰しも学校では測ったことがあるのではないでしょうか。この座高は、実はつい最近廃止されたんです。そんなわけで座高計は今後使われることもないので廃棄処分されましたとさ。

そんな座高ですが正確には平成28年度で廃止となりました。その理由については以下のように聞いています。

文科省によると、座高測定は戦時中の昭和12年、内臓の発育などを確認するために始まった。戦後も上半身と下半身の長さのバランスを見ることで、子供の発育状態が測定できるうえ、学校に配備する机や椅子の高さを決めるのにも役立つとして続けられていた。

 これまでの調査で、小学3年生の平均座高(男子)の推移をみると、平成25年度は70・2センチで、祖父母世代の昭和33年度に比べて2・2センチ伸びた。この間、身長は6・8センチ伸びており、日本の子供たちの足が長くなっていることが分かる。

 ただ、学校現場からは、子供たちの健康管理と座高の関係が分かりにくく、机や椅子の配備にもあまり役立っていないとして、「測定に意味がない」との声が上がっていた。

 文科省の有識者会議も昨年12月、身長と体重のデータを活用すれば、座高は省略できると提言。このため文科省は廃止することを決め、施行規則を改正した。

だそうです。もっと早くから分かっていたのでしょうが、一度決めたことを変更するのは相当に大変なことのようですね。こんなに時間がかかるような話ではないような気もするのですが・・。

でもこれによって、身長では負けているのに座高で勝ってしまうということでおちょくられる子供の数が減るなら良しとしましょう。

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