じん肺:受ける頻度が特徴的で忘れやすい

割とよく見る健診です。

じん肺というのは多くの会社さんが実施している健康診断の一種ですが、結構変わっている仕組みがあります。それは毎年やる必要があるとは限らないという点です。

健康診断でよくあるのは一年に一回、あるいは二回実施しなさいという仕組みですね。定期健康診断は一年に一回が基本ですし、特殊健診の類は一年に二回が多いです。一方じん肺の健診は3年に一回行えばよいと決まっています。

そんなわけでじん肺健診は結構実施忘れが発生します。ちゃんと管理していないとわかんなくなってしまうのですよね。

ちなみにこのじん肺健診診断の管理は「事業所で行うもの」であって、健診機関の責任でも何でもありません。しかし案内を忘れると激怒する担当者さんもおられる非常に厄介な健診です。

ちなみに実施を忘れたら監督署には怒られてしまいますが、忘れた場合にどうすれば良いかを質問してみたら以下の回答を頂きました。

可能な限り早く受けてください。

そんなもんです。だからそんなに怒らないでくださいね。健診機関の担当者も良きものですので大切にしてくださいませ。

なおこのじん肺健診、胸部X線検査を行って判断をするのですが、定期健診で行う胸部X線とは異なる読影を行います。そのためじん肺健診の場合にはそうであるということを予め把握しておく必要があります。私は診療放射線技師ではないので詳しいことは知らないのですが、写真は同じものを使うそうです。それで見る内容が違うのだとか・・。

そんなわけで定期健診を行った際の胸部X線写真があれば、あとからじん肺健診としての読影もできることがあるそうです。受け忘れた場合は相談してみるのも良いかもしれませんね。

ちなみにこのじん肺健診で所見があった場合、それ以降は毎年受けなければならないことに加えて、二次健診を実施して健康管理に努めなくてはなりません。私の感覚ではじん肺の有所見者はそうそう出るものではありませんが、一旦出てしまえばずっと管理が必要になります。これは注意が必要です。

さて、そんなじん肺健診ですが、その詳細は法律に定められており、特定の業務に従事する場合とされています。非常にわかりにくいのですが、以下のいずれかに該当すればじん肺健診の対象者となります。

参考までに。

一  土石、岩石又は鉱物(以下「鉱物等」という。)(湿潤な土石を除く。)を掘削する場所における作業(次号に掲げる作業を除く。)。ただし、次に掲げる作業を除く。
  イ  坑外の、鉱物等を湿式により試錐(すい)する場所における作業
  ロ  屋外の、鉱物等を動力又は発破によらないで掘削する場所における作業
一の二 ずい道等(ずい道及びたて坑以外の坑(採石法(昭和二十五年法律第二百九十一号)第二条に規定する岩石の採取のためのものを除く。)をいう。以下同じ。)の内部の、ずい道等の建設の作業のうち、鉱物等を掘削する場所における作業
二  鉱物等(湿潤なものを除く。)を積載した車の荷台を覆し、又は傾けることにより鉱物等(湿潤なものを除く。)を積み卸す場所における作業(次号、第三号の二、第九号又は第十八号に掲げる作業を除
 く。)
三  坑内の、鉱物等を破砕し、粉砕し、ふるい分け、積み込み、又は積み卸す場所における作業(次号に掲げる作業を除く。)。ただし、次に掲げる作業を除く。
  イ  湿潤な鉱物等を積み込み、又は積み卸す場所における作業
  ロ  水の中で破砕し、粉砕し、又はふるい分ける場所における作業
  ハ  設備による注水をしながらふるい分ける場所における作業
三の二 ずい道等の内部の、ずい道等の建設の作業のうち、鉱物等を積み込み、又は積み卸す場所における作業
四  坑内において鉱物等(湿潤なものを除く。)を運搬する作業。ただし、鉱物等を積載した車を牽(けん)引する機関車を運転する作業を除く。
五  坑内の、鉱物等(湿潤なものを除く。)を充てんし、又は岩粉を散布する場所における作業(次号に掲げる作業を除く。)
五の二 ずい道等の内部の、ずい道等の建設の作業のうち、コンクリート等を吹き付ける場所における作業
五の三  坑内であつて、第一号から第三号の二まで又は前二号に規定する場所に近接する場所において、粉じんが付着し、又は堆積した機械設備又は電気設備を移設し、撤去し、点検し、又は補修する作業
六  岩石又は鉱物を裁断し、彫り、又は仕上げする場所における作業(第十三号に掲げる作業を除く。)。
  ただし、次に掲げる作業を除く。
  イ  火炎を用いて裁断し、又は仕上げする場所における作業
  ロ  設備による注水又は注油をしながら、裁断し、彫り、又は仕上げする場所における作業
七  研磨材の吹き付けにより研磨し、又は研磨材を用いて動力により、岩石、鉱物若しくは金属を研磨し、
  若しくはばり取りし、若しくは金属を裁断する場所における作業(前号に掲げる作業を除く。)。ただし、設備による注水又は注油をしながら、研磨材を用いて動力により、岩石、鉱物若しくは金属を研磨し、若しくはばり取りし、又は金属を裁断する場所における作業を除く。
八  鉱物等、炭素を主成分とする原料(以下「炭素原料」という。)又はアルミニウムはくを動力により破砕し、粉砕し、又はふるい分ける場所における作業(第三号、第十五号又は第十九号に掲げる作業を除く。)。ただし、次に掲げる作業を除く。
  イ  水又は油の中で動力により破砕し、粉砕し、又はふるい分ける場所における作業
  ロ  設備による注水又は注油をしながら、鉱物等又は炭素原料を動力によりふるい分ける場所における作業
  ハ  屋外の、設備による注水又は注油をしながら、鉱物等又は炭素原料を動力により破砕し又は粉砕する場所における作業
九  セメント、フライアッシュ又は粉状の鉱石、炭素原料若しくは炭素製品を乾燥し、袋詰めし、積み込み、又は積み卸す場所における作業(第三号、第三号の二、第十六号又は第十八号に掲げる作業を除く。)
十  粉状のアルミニウム又は酸化チタンを袋詰めする場所における作業
十一  粉状の鉱石又は炭素原料を原料又は材料として使用する物を製造し、又は加工する工程において、粉状の鉱石、炭素原料又はこれらを含む物を混合し、混入し、又は散布する場所における作業(次号から第十四号までに掲げる作業を除く。)
十二  ガラス又はほうろうを製造する工程において、原料を混合する場所における作業又は原料若しくは調合物を溶解炉に投げ入れる作業。ただし、水の中で原料を混合する場所における作業を除く。
十三  陶磁器、耐火物、けい藻土製品又は研磨材を製造する工程において、原料を混合し、若しくは成形し、原料若しくは半製品を乾燥し、半製品を台車に積み込み、若しくは半製品若しくは製品を台車から積み卸し、仕上げし、若しくは荷造りする場所における作業又は窯の内部に立ち入る作業。ただし、次に掲げる作業を除く。
  イ  陶磁器を製造する工程において、原料を流し込み成形し、半製品を生仕上げし、又は製品を荷造りする場所における作業
  ロ  水の中で原料を混合する場所における作業
十四  炭素製品を製造する工程において、炭素原料を混合し、若しくは成形し、半製品を炉詰めし、又は半製品若しくは製品を炉出しし、若しくは仕上げする場所における作業。ただし、水の中で原料を混合する場所における作業を除く。
十五  砂型を用いて鋳物を製造する工程において、砂型を造形し、砂型を壊し、砂落としし、砂を再生し、砂を混練し、又は鋳ばり等を削り取る場所における作業(第七号に掲げる作業を除く。)。ただし、設備による注水若しくは注油をしながら、又は水若しくは油の中で、砂を再生する場所における作業を除く。
十六  鉱物等(湿潤なものを除く。)を運搬する船舶の船倉内で鉱物等(湿潤なものを除く。)をかき落とし、若しくはかき集める作業又はこれらの作業に伴い清掃を行う作業(水洗する等粉じんの飛散しない方法によつて行うものを除く。)
十七  金属その他無機物を製錬し、又は溶融する工程において、土石又は鉱物を開放炉に投げ入れ、焼結
  し、湯出しし、又は鋳込みする場所における作業。ただし、転炉から湯出しし、又は金型に鋳込みする
  場所における作業を除く。
十八  粉状の鉱物を燃焼する工程又は金属その他無機物を製錬し、若しくは溶融する工程において、炉、
  煙道、煙突等に付着し、若しくは堆積した鉱さい又は灰をかき落とし、かき集め、積み込み、積み卸
  し、又は容器に入れる場所における作業
十九  耐火物を用いて窯、炉等を築造し、若しくは修理し、又は耐火物を用いた窯、炉等を解体し、若し
 くは破砕する作業
二十  屋内、坑内又はタンク、船舶、管、車両等の内部において、金属を溶断し、又はアークを用いてガ
 ウジングする作業
二十の二 金属をアーク溶接する作業
二十一  金属を溶射する場所における作業
二十二  染土の付着した藺(い)草を庫(くら)入れし、庫(くら)出しし、選別調整し、又は製織する場所に
  おける作業
二十三  長大ずい道(著しく長いずい道であつて、厚生労働大臣が指定するものをいう。)の内部の、ホッ
  パー車からバラストを取り卸し、又はマルチプルタイタンパーにより道床を突き固める場所における作業
二十四  石綿を解きほぐし、合剤し、紡績し、紡織し、吹き付けし、積み込み、若しくは積み卸し、又は
  石綿製品を積層し、縫い合わせ、切断し、研磨し、仕上げし、若しくは包装する場所における作業

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