健診の世界でも医師の権限は絶大です

医師に対する配慮はやはり特別

医療機関においては医師の存在は特別です。単に法律によって守られているというだけの事ではなく、様々な考え方が広く認められているために医師は自分の判断を押し通すということが出来る仕組みになっています。

勿論、そんな簡単な話ではないと思うのですが、これは健康診断や人間ドックの判断に関するお話だと思って下さい。この世界では医師がこうと決めてしまえばそうなるという仕組みで成り立っているのです。

例えば人間ドック学会と言う学術団体が存在しており、そこでは標準的な判定基準と言うものを用意しています。普通に考えればそれに従うものだと思ってしまうのですが、実際のところそうではありません。それぞれの施設を管理する医師の判断があれば必ずしもその基準に合わせる必要はないのです。

そんなこともあって人間ドックや健康診断では同じ結果であっても異なる判断になるということが現実的にあり得ます。私の勤め先でも人間ドック学会の最新の基準に対して一部承服しがたい部分があるとのことでそのまま導入とはなりませんでした。この件について学会に相談したところ、医師の判断については尊重しますとのお返事でした。つまり従わなければならないという強制力のあるものではないのです。

但し、そこには条件がありました。

「そう判断するエビデンスのあるものであることが必要」

要するに、学会基準を変更すること自体は問題ありませんが、そうするに足る根拠を示すことが出来るようにしておいてくださいねということでした。私の職場は実際のところ人間ドック学会とはあまり関連性がありませんのでそれほど気にする関係性ではないのですが、それでも一介の医師の判断に対しては配慮を示してくれる状況にあります。

少し前の話ですが、血圧の関係で人間ドック学会の判定基準が問題視されたことがありました。要するに厳しすぎるというお話です。人間ドックを受けて病院受診が必要と判定が出たにもかかわらず、実際に病院に行くと治療の必要がないレベルだと言われるケースが実際にあったのです。無駄に擬陽性を生んでしまうという問題から基準値の調整をしたいという医療機関が多いのが実際かもしれませんね。

とは言え、人間ドックや健康診断は異常の徴候を発見するのが目的です。多少厳しくして見落としの無いようにすることは勿論、受診した本人の意識を高めるためにも現在の基準が良いような気がします。何故なら大量を悪くする前に発見して意識を変えてもらうのが目的なのですからね。

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