消費者側にモラルが求められる時代に向かって

廃棄が当たり前という雰囲気は大嫌いです。

何の話かというと、大量生産大量廃棄を前提とした世の中の仕組み全般です。そんな考え方を持つ私は、普段のお買い物でも期限切れの誓いやすくなった食材ばかりを購入していますが、そんな客ばかりでは困ることは重々承知の上で大量廃棄の問題には不快感が募ります。

こんなことをしてたらいつか滅ぶ・・と現在の世の中の”あたりまえ”を不安に感じる毎日です。きっとそんな思いをする方も多いのではないでしょうか。年末に向けて忘年会などがあると、少人数であの集まりを除いて大人数での宴会料理などは手も付けずに廃棄されることも多いでしょう。職場の強制イベントなどではそのような出来事が多く目にされるようになるので非常につらいところです。

とはいえ、それらを一人でどうにかできるものでもなく・・。

そんな思いはこれまでに食品の分野で多く感じてきたのですが、どうやらほかの分野でも生じているようです。以前私は今年のインフルエンザワクチンの不足を嘆いていたのですが、調べてみると製造量などは昨年に比べて減っていないのは事実のようです。その代わりに出荷調整などをより強い力を持つところが行っているというのが実情のようですね。

ある情報によれば、インフルエンザワクチンというものはある程度の時期になって余っていれば薬品の卸が買い戻してくれるという仕組みがあるのですが、その仕組みを前提とした大量確保と大量の返品が常態化していたという問題があるようです。

ワクチンは長期保存が出来るものではありませんし、時期が過ぎれば廃棄されるだけです。毎年ワクチンが足りないと嘆かれますが、最後には余って捨てているのです。そんな状況を私も何年も見てきました。

健診の世界でもインフルエンザの予防接種はお客さんである会社の要請で行うことがありますが、あくまでも本人の自由意志での実施となります。そのため必要数が不安定であり、大幅に余ることもしばしばです。そのため健診機関の渉外担当者はより早期に大量のワクチンを確保したくなるのはわかる話です。

結構強気に予防接種をしてあげるんだから何とかしてよ、という感じの対応になることもあり、大量確保を求めるのが常態化してきたのでしょうね。今年は本格的にそのような状態に切り込まれているようで、あまりに返品の多い医療機関は公表する見通しなのだそうです。

これは、まさにブラック企業の公表と同じ扱いです。世の中に迷惑をかけている医療機関をさらし者にするというのが目的なのでしょう。しかしその背景にあるのはワクチンの供給事情とは関係なく時期を指定して予防接種をしたいと希望をする一般企業と、その代弁者となる健診機関の事情なのです。

もしかしたら、健診機関が予防接種というのは本来のあるべき仕組みをゆがめてしまっているのかもしれませんね。このような事情は殆どの方が知らないことであるとは言え、今後はより理解のある対応が求められる時代に向かっていくのだと思います。食品関係もそうなるといいな・・。

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