健康診断と結果の自動取り込みの課題

機械をどこまで信頼するのか・・

そんな問題を抱えているのが健康診断や人間ドックに存在している結果の自動取り込み技術です。私の職場でもすでに導入しているのですが、その新しい技術を完全に信頼して任せてしまうことは今でもできていません。

このような仕組みを取り入れるのにはかなりの投資をしたのですが、最終的に人の手を離すことが出来ないのは様々な問題が残されているからであると言えます。

例えば以下のような問題があります。

測定のたびに計測値が変動しやすい検査の結果のうち、何を採用するのかという基準が難しい。

イメージしやすいものとしては血圧や身長などはどうでしょうか。

血圧などは多くの健診機関で複数回の測定を行い、平均値を採用するという仕組みが導入されているように、測定のたびに変動しやすいという特徴があります。緊張していたり、直前に運動をしていたりすれば高地になりやすいのは言うまでもありません。そのため測定をする看護師等の判断で採用する数値の決定を行っています。

システム上、血圧測定を行った後で自動的にサーバーに結果値を転送するというのは難しいことではありませんが、それを採用するかどうかという専門家の判断を機会に行ってもらうのは一般の医療機器レベルでは難しそうです。

身長は変動するはずのない数値なのですが、結構変動するのが困った点です。例えば男性の場合には少しでも高く見せようと努力(?)するケースもあるようで、時におかしな数値が発生します。それを正常範囲か、再測定を必要とするものなのかは機械の判断では難しいでしょう。若く成長期にある人と壮年期の人を同じように差異で判断することはできません。

健診機関の中には血圧測定をセルフサービスにしているというケースがあるようですし、私の職場の出張健診でも血圧測定を先方の希望でセルフサービスにしているケースがあります。そこでは本人が納得する数字が出るまで対応しているというのが現実のようです。そういった測定法が最適であるのかどうかについては議論の分かれるところでしょうね。

他にも自動化による弊害はあるようです。

機械による自動化を導入すると検査の処理に時間がかかり、却って効率が悪くなってしまう。

これは視力検査や聴力検査で発生している問題です。

自動音声による指示で、視力や聴力の測定を自動で行うということはそれほど難しいことではありません。しかしながら、人間が行う際のように一人一人の様子を見ながら説明を加えたり、素早く検査を進めるための対応が出来ないために時間がかかってしまうという問題があるのです。

当初はなれと思われていましたが、結局時間がかかりすぎてしまうために自動での検査の実施は見送ることになっています。いずれは解決される問題かもしれませんが、現在ではまだハードルのある問題ですね。

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