採用時健診:雇用の前後で行われる法定健診

まぁ、やってないところも多い気がします。

私の職場でもしっかり行うようになったのは最近です。それまではあまり法に則ってしっかり行う習慣がなかったように思います。私自身も就職して最初の健康診断は半年以上経過してからでした。私は3月入社だったのですが、すぐに繁忙時期である春が来ましたので後回しにされたのは明らかです。

なお、この採用時健診は趣味の健康診断ではなく、法律に定められた行わなくてはならない健康診断です。法には以下のような感じで書かれています。

事業者は、常時使用する労働者を雇い入れるときは、当該労働者に対し、一般項目について医師による健康診断を行わなければならない。

(規則第43条)

簡単にまとめると、雇い入れを行ったときは定期健診と同じ内容を行ってくださいね、ということです。さらに、

他の健康診断と異なり、医師の判断で省略できる項目はない。ただし、医師による健康診断を受けた後、3か月を経過しない者を雇い入れる場合において、その者が当該健康診断の結果を証明する書面を提出したときは、当該健康診断の項目に相当する項目については省略できる。

(規則第43条但書)

実際のところ、定期健診では医師が認めれば健診内容の一部省略が認められています。主に若い世代の採血や心電図などです。しかしながら採用時健診にはそういった特例は適用されませんよということが書かれています。

この採用時健診はタイミングがタイミングだけに、健診の目的が雇用の判断に使われることが無いように注意するように文書化されていたりします。しかしながら私の知る範囲でも採用の判断材料として採用時健診を活用しているケースは確かに存在しています。

体を使う作業を伴う職種では健康であることが雇用の前提になることもありますので、ある程度は妥当なのかなと私自身も思うところがありますが、判断の難しいところですね。あまりあからさまなことを行うと健康状態による就職差別と判断されかねませんので、情報提供はしています。

ただ実際に採用の可否にしていたとしても、不採用の判断基準を証明することってなかなか難しいのが現実ですから問題になった話は聞いたことがありませんね。健康診断の結果のせいで不採用になったとどうやって証明するのか‥という問題です。

お仕事の中には危険を伴うものもありますので、安全確保のために採用前に会社の経費で健康診断を受けてもらう仕組みがあるのだとすれば、それはそれで一つの安全管理なのかもしれません。

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