ABC健診の問い合わせを受けました

ABC健診は胃がんのリスクを測定する検査です。

この検査に興味を持つ人は何故か少なくありません。血液検査で胃がんのリスクの測定が出来るということで注目されているらしいのですが、私としてはこれをお勧めする気になれません。それにはいくつかの理由があります。

①間接的に胃を調べるのではなく、直接調べればいい。

まずこれです。胃カメラもかなり普及してきた現在において、わざわざ間接的に検査をする意味が分かりません。バリウムを飲んで行うX線検査でも結構色々なことがわかりますのでお勧めです。

②お値段も安くないですよ。

次にこれです。ABC健診と言う血液検査があるわけではなく、ヘリコバクターピロリ抗体という検査と、ペプシノーゲンと言う検査の結果の組み合わせで判定をつけるのがABC健診の中身です。そのためこの二つの検査の費用を支払うことになるのが一般的です。私の知る限り、これらの検査の組み合わせの場合には¥6000~7000くらいが相場です。

一方、胃部X線検査や胃カメラは10000円程度が相場になっています。私は個人的にはあまり差が無いように感じます。どうせするなら最初からしっかり検査をすればいいんじゃないかなと言うのが正直なところです。

③結局胃カメラを推奨するのが結論だから。

最後に私がABC健診を好きではなく、推奨もしていない理由と言うのがABC健診の判定にあります。

判定にはA、B、C、Dの4種類があるのですが、ピロリ抗体の検査結果とペプシノーゲンの結果で分類が決まる仕組みになっています。最も悪い結果では胃内視鏡、いわゆる胃カメラで精密検査を行うことが推奨されますし、B、C判定の場合も胃カメラが推奨されます。さらには問題がないA判定の場合であっても念のために胃カメラを推奨するという内容になっています。

つまり、どんな結果でも胃カメラの実施を推奨するというのがABC健診の実態です。あぁ、これ、やらなくてもいいやつだと感じました。そんなわけで私は個人的に推奨はしておりません。結局胃カメラを受けることを推奨する内容で終わるのであれば、最初から胃カメラを利用するのが最適な対応であると言えます。

この辺の仕組みが何とも言えず気持ち悪く、私は苦手な検査です。もっと言えば知り合いの消化器専門医はABC健診を推奨はしていませんでした。経験豊富な医師が直接見て判断するのが一番であり、中途半端な検査にはあまり良い印象を持っていませんでした。ABC健診はそんなものと言うイメージが私の中にはあります。

胃カメラやバリウムが嫌いで代わりになる胃の検査を探しているのであれば、代わりにはならないと言わざるを得ません。

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